第12回九州地域医療教育研究会に参加しました

 2026年5月16日、鹿児島県のLi-Ka1920にて第12回九州地域医療教育研究会が開催されました。地域医療学センターからは、上田、平塚、塩田、髙山、吉村、堀之内の各氏と医学科5年生の2名が参加しました。
 基調講演は、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 医歯学教育開発センター/社会・行動医学講座 医学教育学分野教授の横尾英孝先生による「医療におけるプロフェッショナリズムとリーダーシップ」という題目で行われました。
 その後の「プロフェッショナリズム」「ポストコロナ関連」「地域医療教育・臨床実習」のセッションでは13演題の発表がありました。大変勉強になる発表が多かったです。当センターからは平塚先生が「地域医療における外科医のプロフェッショナリズム ― 手術適応と転送判断の実践から」について堂々と発表を行いました。
 懇親会では、他施設の方々との交流を通じて異なる視点からの考え方を学ぶことができました。学生たちも学生同士で地域医療について語り合い、将来の日本の地域医療の明るい未来を感じることができました。
 来年度は大分大学が主幹です。多くの方が、「大分に来てよかった」、そう思っていただけるような研究会を開催できるよう皆で頑張ります。

 研究会に参加した当大学の5年生の感想です。

 

Aさん
 今回、九州地域医療教育研究会に初めて参加し、各大学で行われている地域医療教育についての共有や意見交換が盛んに行われているという教育の裏側を知ることができた。特に印象に残ったのは国内留学を経験した学生の発表である。診療参加型実習といわれていても、実際に学生が診療に参加する機会は限られており、受け身の実習になりがちであるという背景は、自分の経験とも共通していた。この発表を通して、私自身も日々の臨床実習において、鑑別診断や問題点を意識しながら患者さんの話を聞き、指導医の先生と積極的に議論するなどして、主体的に実習へ取り組むことの重要性を改めて感じた。
また、倫理的葛藤を扱う教育、VRを活用した教育、長期統合型臨床研修など、各大学の様々な取り組みを聞き、大きな刺激を受けた。他大学の取り組みを知ったことで、大分大学の地域枠だからこそ経験できる夏季地域医療実習や、多学年との関わりの貴重さについても再認識する良い機会となった。
 今回得た学びや刺激を大切にしながら、将来地域医療に貢献できる医師を目指して、今後も積極的に学び、経験を重ねていきたい。

 

Bさん
 今回九州地域医療教育研究会に参加し、地域医療を学ぶ学生側と指導する医師側の双方の考えが聞くことができた。特に印象に残った演題は、地域医療を目指す発表者本人の特性と、地域の医療現場という環境で求められている特性との比較について学生が発表した演題だ。両者の比較と分析を通して指導者側である医師へのメッセージを示したこの発表は、少なくない学生が漠然と抱えているだろう悩みを明文化し分析したものであり、とても素晴らしい発表であると感じた。この発表が印象に残ったのは、私自身が共感する点があったからということもあるが、同時に実際の発表後の医師側の反応を見ても、自身に都合の悪いことから目を背けず、分析し、他者へ伝えることの重要性に気がつかされる発表であり、とても良い学びとなった。今回の経験を踏まえ、今後地域医療を学ぶ中で理想と現実のギャップに諦めるのではなく、そのギャップにどう向き合っていくのかを意識して、一学生として学んでいきたい。

文責 塩田星児

【公式】大分大学医学部附属地域医療学センター