2025年8月30日に令和7年度 大分県臨床研修医 合同研修会をレンブラントホテルにて開催しました。本研修会は大分県内で初期臨床研修を行っている、主に1年目の初期臨床研修医全員を対象に大分県地域医療支援センターが大分県医師会と共催しているものです。会の目的は以下の三項目になっています。
① 研修医全員が集まり、研修医同士の交流を通して連帯感を醸成する。
② 大分県の医療の現状と問題点を理解し、今後医師として果たすべき役割を確認する。
③ 県医師会の理念と使命・活動内容を周知する。
今年度は、初期研修医65名(1年目59名、2年目6名)、指導医の先生方12名、その他大分県医師会の先生方、大分県医療政策課の方々も参加されました。
開会の激励のおことばとして河野幸治・県医師会長から初期研修医に向けて、お祝いの言葉が送られました。初期臨床研修の場として大分県を選んでくれたことに感謝すると共に、大分県の地域医療で活躍してほしいという期待のこもった内容でした。
特別講演は大分県地域医療支援センター長であり大分大学医学部長であります猪股雅史先生に司会を務めていただき、姫島村国民健康保険診療所 所長 三浦源太先生に「離島医療は将来の医療?」と題して、ご講演を賜りました。姫島は高い平均寿命にも関わらず、健康寿命が長く、その秘訣を教えていただきました。そこには、病気が起こってから対応するのではなく、予防医療に力を入れ、島の人々が再度まで島で生活をし続けることに重点を置いた医療の形を考えおり、地域の人々の生活をまもる重要性を実感しました。また、どのような経歴で姫島診療所に通算27年もの間勤務することになったのか、島の良さなどもご発表いただき、まず姫島に行ってみたい、その景色を見てみたい、と感じる内容でした。
佐藤樹一郎大分県知事もご参加いただき、大分県地域医療の現状と課題、研修医全員への期待などを込めた祝辞をいただきました。
大分県で初期研修を行っている医師の方々が、地域医療に貢献する強い思いを今度も持ち続け、大分県の地域医療を担っていただくことを祈念しています。
文責:塩田星児