副センター長 内科分野 教授
EISHI MIYAZAKI
大分大学医学部に地域医療学センターが開設され、今年10年目のアニバーサリーを迎えました。
この10年間を振り返りますと、県内の多くの地域医療機関、介護福祉関連施設、行政等、多くの皆様のご指導、ご協力により、医学科3年生と5年生を対象とする地域医療実習が軌道に乗り、地域を基盤とする医学教育が芽生えつつあると考えています。
“地域で学ぶ”、“地域を知る”、“地域を楽しむ”というコンセプトはクリヤーされてきていますが、今後は、“地域の役に立つ”、“地域でスキルアップする”という新たな目標を掲げた第二ステージに進化させていかなくてはならないと考えています。
大分大学では卒前に比して卒後の地域医療教育は発展途上にあると考えています。
卒前から卒後へのシームレスな地域医療教育のための教育方略・プログラムはどうあるべきか、地域医療学センターは医学教育センターおよび卒後臨床研修センターと目標を共有し、地域医療機関と協働して、教育プログラムを改良していかなくてはならないと考えています。皆様とともに試行錯誤しながら、前に進みたいと思いますので、今後ともご指導を宜しくお願い致します。
地域医療学センターの重要なミッションの一つが地域枠学生・医師のキャリア形成支援です。
したがって地域枠学生・医師は言わずもがなですが、私たちは全ての医療者に対して地域医療機関でキャリアアップできる仕組み創りを進めてまいりたいと考えております。
なかでも総合的な診療能力を有する医師の養成には特に力を注ぎ、地域社会全体における健康の増進に寄与できる総合診療マインドを持った医師を輩出したいと考えています。
さらには、地域医療学を確立するうえでの臨床研究、ならびに地域医療教育を評価し、発展させる方法についての研究を推進していきたいと思っております。
以上はすべて、多くの皆様との協働なしでは達成できない目標であります。
今後とも御指導、御鞭撻のほど、宜しくお願い致します。
1978年 3月 大分県立大分舞鶴高等学校 卒業
1984年 3月 大分医科大学 卒業
1984年 4月 大分医科大学 内科学第三 入局
1985年 10月 済生会熊本病院
1986年 2月 国立療養所西別府病院
1986年 6月 健和会大手町病院
1988年 4月 大分医科大学大学院医学研究科(~1992年)
1994年 7月 大分医科大学 内科学第三 助手
1997年 4月 Johns Hopkins大学 Research Fellow(分子細菌学・免疫学教室 ~1999年)
2003年 8月 大分医科大学 内科学第三 講師
2004年 10月 大分大学医学部 内科学第三 助教授(2007年4月~准教授)
2010年 2月 大分大学医学部 地域医療学センター 教授(2017年2月~兼任)
2017年 2月 大分大学医学部 総合診療・総合内科学講座 教授 ~現在
2013年 10月 大分大学医学部 副学部長(総務・教育担当) ~2017年11月
2017年 12月 大分大学医学部附属病院 副病院長(医療人育成担当) ~2020年3月
2017年 12月 大分大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター長 ~2020年3月
2020年 4月 大分大学医学部 副学部長(教育担当) ~現在
日本内科学会(認定内科医・指導医・代議員)、日本プライマリ・ケア連合学会(認定医・指導医・代議員・大分県支部長)、日本病院総合診療医学会(理事・認定医・指導医・編集委員)、日本呼吸器学会(専門医・指導医・代議員)、日本アレルギー学会(専門医・指導医)、日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会(理事・呼吸器部会長・将来計画委員・雑誌編集委員)、日本結核病学会(代議員・雑誌編集委員)、日本医学教育学会、日本医療マネージメント学会、日本感染症学会(以上、会員)
大分県医師会(理事)、全国地域医療教育協議会(代議員)、大分県地域医療対策協議会(委員)、大分県へき地医療対策協議会(委員)
Editorial Board:
Family Medicine and Community Health